いばらきの生産者

HOMETOPICSTOPICS01 > つくば牡丹園

 古くから薬用として利用され、古代中国では「花の王」として人々を魅了してきた牡丹。美しい花を咲かせたい一心で取り組んできた土づくりの過程で、「職人堆肥」は生まれました。連作障害がなく病気にも強い堆肥として園芸ばかりでなく、農地にも有効であることが立証され、花職人が作り出した堆肥は注目を集めようとしています。

雑木林の開墾から始まった土作りへの挑戦

-最初に牡丹園のことを教えていただけますか。

さん ここは東京ドーム4個分の広さがあります。平成元年にオープンして、2期に分けて園内を整備しました。しかし、元々は雑木林を開墾したところで、そんなところの土には「モンパ菌」という菌があって、毎年500株ぐらい枯れてしまう。その菌との戦いを続けてきました。

-「モンパ菌」を無くし、美しい花を咲かせたいという思いが堆肥づくりの原点なのですか。

さん 平成3年頃から微生物の研究を始めました。私自身は法学部の出身で何も分からなかった。平成7年ごろになってやっと微生物が分かり始めて、「ホウセン菌」を与えると「モンパ菌」に有効だということが分かり、「モンパ菌」を回避できるようになりました。

-それからは順調に牡丹の成長が図られたのですね。

さん しかし、化学農薬は限界があり、病気も発生しました。そこで土を健康にさせるために、独自の微生物を培養させようとしたのです。微生物の「EM菌」がありますが、微生物にはエサが必要です。土の中にいる土着の微生物をコントロールすることで、土を健康にできるのではと考えています。そこで微生物を「ぼかす」ことで土の中の微生物を活性化させて生まれたのが「職人堆肥」です。

-職人堆肥の特徴をお聞かせ願います。

さん この堆肥はジャガイモだと普通の収量の3倍は採れます。水田でも泥田に有効で、それまで4俵しか収穫できなかったのが12俵の収穫がありました。堆肥を与える前から存在していた菌をコントロールしているのではないでしょうか。この堆肥の有効性については茨城大学、東京農工大学、農文協、雪印さんなどの土研究の第一人者が認めてくれています。

-園芸以外にも有効ということで利用範囲も広がりますね。

さん 収量が3倍になるということは、高齢で広い面積を耕作できない人にもメリットがあります。例え畑を半分にしてもそれまでの1.5倍の収穫が見込めます。さらにマクワウリなども糖度を増し、ジネンジョやヤマトイモなど取引単価の高い野菜にも有効です。市販の「一発かんた君」などもありますが、1田あたりで8俵採れても、こちらでは12俵採れます。おいしくて量が採れる堆肥なんです。

-牡丹園では堆肥のほかにも「食」にも挑戦しているようですが。

関さん 牡丹の花びらにはポリフェノールが豊富です。抗酸化作用があり、健康食になるのですがエグミと繊維質が強くて食用になりづらかった。そこでエグミを取る方法を開発しました。漬け物や和菓子、お茶やソフトクリームなども試作しています。体験農園なども整備しているので、都会の人に通年で来てくれる牡丹園を目指しています。

 

【取材録】

 「きれいな花を咲かせたい」との願いから始まった土作りは、花ばかりでなく農作物にも有効ということで、その将来性には期待が寄せられています。関さんは微生物を「ぼかす」と表現しますが、「発酵」というところに、この堆肥のポイントがあるようです。見せていただいた「アンノンイモ」の大きさにはびっくり。関さんの自信を表しているようです。体験農園に来た子どもたちが将来農業への関心を持ってもらえるきっかけになれば…という関さんは、牡丹園から日本の農業まで見据えた経営を見つめているようです。
10リットル詰め525円で売られる「職人堆肥」は、つくば市のグランステージ山新などで販売中。

■つくば牡丹園
茨城県つくば市若栗500
Tel. 029-876-3660
Fax.029-876-4004
>ホームページ http://www.tsukubota.jp/

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