いばらきの生産者

HOMETOPICSTOPICS01 > 農業生産法人 有限会社アクト農場

 元々は畜産を手掛けていたという関さん夫妻は、恵まれた自然環境の中で肥育した牛糞などのたい肥を使い、限りなく有機に近い野菜を育ててきました。葉もの中心から今年はトマトの大規模ハウス「星の畑」も開設し、「安心安全は当然、高品質な農作物を!」へと新たな一歩を踏み出しました。

化学肥料を徹底し、データ管理でユーザーのニーズをつかむ

—畜牛から野菜へと形態を変えたのはいつごろからなのでしょう。

関さん アクト農場として設立したのは2002年9月からです。施設野菜を中心に小松菜、ルッコラ、バジル、セルバチコなど葉もの中心でやっています。最近までは牛もやっており、牛糞を利用して自家製のたい肥、発酵液肥も生産しました。国民の食料と農地を守ることは農業の使命だと考えて取り組んでいます。

—施設の規模もかなり大きそうですね。

関さん 現在は約15ヘクタールの面積で、役員2人、社員7人、さらにパートさんや研修生も受け入れています。ハウスでは約1か月半で収穫を迎えますが、一つのハウスで収穫するには6人掛かりでまる1日の作業になります。高齢の方もお手伝いいただいていますが、暑いなかでも黙々と働いてくれます。収穫した野菜は鮮度を保持するために、大型冷蔵庫を完備し、なるべく早く出荷できるような体制を作っています。

—その日に収穫したものはその日のうちに出荷できるのですね。

関さん 年間3~4品種を季節ごとに選定し、生育条件がそれぞれの季節に合った品種を選んでいきます。季節ごとの生育のばらつきを把握し、安定供給できるようにしています。また基本は無農薬ですので、防虫ネットや手作業での除草など手間が掛かりますが。

—品質管理には相当気をつかっているようですが。

関さん JGAPの認証を取得しました。これにより社内独自の生産管理基準も設け、適正な農場管理を行っています。食の安全、安心は当然です。自社で土壌分析や品質管理を行うことで、すぐに品質の状態を把握できるようになりました。分析結果に基づいて適正な肥料や栽培の管理が行えます。すぐに対応できるということで、高い品質を提供し続けることが出来るのです。

—また、今回はトマトの栽培にも取り組み始めましたね。

関さん トマト栽培は大きな挑戦です。この施設は「星の畑」と名付けました。消費者の皆さんの直接、栽培の現場を見てもらえるような施設作りを目指しました。直売ばかりではなく、将来は飲食も提供できるようなこれまでにないモデルハウスにしたいと思っております。

【取材録】

 JGAP認証を取るほどの徹底した品質管理を目指すアクト農場は、その名前の通り、「行動」する農場です。緑の葉ものから赤いトマトへと新しい品種にも果敢にトライし、常に農業の先を見つめているようです。今年始動したばかりの「星の畑」は大規模なハウスが建ち並び、赤い星のようなトマトが緑の中で輝いていました。野菜たちが栽培される喜びに満ちているような光景がそこにはあります。
>ホームページ http://www.act-farm.com/

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