いばらきの生産者

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 茨城町の丘陵地帯に広がる10ヘクタールの農地の中で、この秋、1000人以上もの市民が枝豆の収穫体験を行いました。今年で11年目を迎えたというこの催しは、農業の現場を知ってもらい、人の健康を支える食と農を身近に感じてほしいとの思いが込められた「ファームランドさいとう」ならではの恒例行事です。

農の基本は「食」を通した「家族愛」

-枝豆の収穫祭というのはどのようなものなのですか?

正さん 今年で11年目になりますが、枝豆は大豆の未成熟なものであることを知らない人が多い。大豆と枝豆を別に考えていて、味噌や豆腐の原料となる大豆の栽培の現場を見てもらおうと始めました。いろいろな口コミで多くの方々に知られるようになり、9月の土日の二日間、40アールほどの畑を開放して、枝豆の収穫を楽しんでもらっています。

-ずいぶん多くの方々で賑わっていますね。

正さん 昨年は800人ほどが訪れました。ここは場所的に非常に分かりづらい魔境のようなところですが、それだけに皆さん、一度来ると道を覚えてくれます。収穫した枝豆を束ねるひもを1本1000円で買ってもらい、それに縛れるだけの枝豆を取ってもらいます。大体7キロくらい収穫出来ますね。この日ばかりは家族総出でお客様の対応にあたります。

-この地で代々、農業を続けてらして、後継者も出来ましたね。

正さん 私の祖父がここでハッカの栽培をスタートしました。2代目の父は施設栽培のイチゴなどのハウスに取り組み、私たちは米や農産加工、息子は野菜や農業体験畑のオーナー制度を始めています。みんな作りたい、やりたいことがばらばらなんですが、それで家族がうまくいっています。それぞれの分野があってやりたいことがあるからやりがいにもつながるんですね。親のやっていることを押しつけないんです。

-オーナー制はどのような内容ですか?

卓也さん 年会費15000円ほどで、通年で農業を体験出来ます。作物の種まきから始まり、収穫までの一連のストーリーを感じてほしいと思います。途中は私どもでお手伝いしたりしますが、まさに「食育」にも役立っています。作物のできない冬場には味噌作りや豆腐作りなども楽しんでもらい、「食が作るあなたの健康」を応援しています。

-加工品の販売なども行っていますね。

卓也さん 米、ベビーリーフ、トウモロコシ、枝豆は有機JAS認証を受けています。それらを使った昔ながらの製法で味噌は玄米、米麹、黒豆、麦麹があり、辛味噌や甘酒も作っています。どきどきやJA水戸さくらの直売所で販売しております。甘酒は牛乳と合わせると最高ですね。

-将来はどのような夢を抱いているのでしょう。

卓也さん アカデミックな農業体験を目指しています。学校の授業のなかでイモ掘りや稲刈りなどちょっと体験することもあるでしょうが、農業が授業の中に入っていく。中学受験にも対応できるような農業のあり方を模索していきたいですね。

【取材録】

 父親の正さんの名刺に印刷された肩書きは「家長」。なんと響きの良い肩書きでしょう。正さんは日本オーガニック検査員協会の検査員でもあり、時代が求める食の「正」道をまっすぐに歩いている印象でした。その意志を継ぐ卓也さんは茨城大学を卒業後、一度は警察官として就職したものの3年前から実家の農業へと転身。現代人らしく野菜ソムリエの資格を得るなど、新たな視点で農業と向き合っています。さらに、母親の絹子さん、姉の加奈子さんと家族がそろって、枝豆の収穫祭に訪れる人の対応にあたる姿は、茨城の農業ばかりでなく本来あるべき家族の姿を浮かび上がらせているようです。
>ホームページ http://farmland-saito.rakurakuhp.net/

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