いばらきの生産者

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 水戸の銘品「小吹スイカ」をご存じでしょうか。水戸の南、茨城町との境を接する小吹町は水戸の農業地帯です。そこは昔から夏の時期になればスイカの一大産地として知られていました。「小吹スイカ」は甘み大きさとも全国に誇れる品質を保っているのに現在ではわずか10軒ほどが栽培するだけとなりました。貴重品種となりそうな「小吹スイカ」を栽培する高橋さんの農園にお邪魔しました。

知られざる逸品は入植の歴史から産まれる

-小吹でスイカが有名になったのはいつ頃からですか?

高橋さん ここは旧旭村(現鉾田市)からの入植者で開拓した土地です。元々旭村ではスイカの栽培を行っており甘いスイカを作れる技術があったのですね。そんな先行した技術により、開拓した人たちにスイカ栽培が広がっていきました。当時は20軒ほどあったようですが、今では半分以下になりました。後継者が育たないのです。

-販売はどのようにしているのでしょう。

高橋さん うちでは直売所や庭売りが主体です。庭売りというのは直接買いに来てもらうもので、知っている人がここに来てもらって買っていきます。スイカは天候に左右されるもので、平均気温が32度を超えると売れます。また、お盆にはスイカは欠かせません。お盆前後に売り切るのですが、最近は宅配や団地などで販売してくれる人もいてB級品などを格安で販売することもあります。

-庭売りという販売形式は面白いですね。

高橋さん この近くには原さん、辺見さん、石田さん、岩崎さんなどの代々農家でスイカを作ったりいろんな農作物を作っている人たちがいて、直接訪れると野菜を買うこともできるはずです。消費者である人たちが遠慮しないで農家へ足を運ぶ庭売りは安くて新鮮なものを買えるのではないでしょうか。どこもこられたら断れませんからね。そこから友だち付き合いも生まれるかもしれません。

-年間を通してスイカ以外に何を栽培しているのですか。

高橋さん 米のほかに落花生などもやっています。落花生は今の子どもたちは木になる物だと思っていて、収穫の様子を見せるとびっくりするようです。私のところでは苗の販売も行っておりピーマン、ナス、キュウリ、スイカなどをハウスで育てて販売しています。ダイコンなども栽培していて、小吹は農業に向いている土地ですね。

【取材録】

 「小吹スイカ」というブランドは知っていたものの、その生産地訪れたのは初めてのことでした。雨を嫌うスイカはビニールのトンネルに守られ、すくすくと実を太らせます。.ところでスイカを味わうためのヒントをひとつ。スイカの縦にある黒い模様は、そこに種があるという証拠だそうです。食べるときにそこに包丁を入れると実に種が残らず、種を取りやすくするそうです。高橋さんの庭売りに買いに来た自動車屋さんからの智恵です。

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