いばらきの生産者

HOMETOPICSTOPICS01 > 内藤悟さん

 土地、農機、作業場やパイプハウスなどの設備。それらを整える資金とコネクション。非農家出身者が就農するには、様々なハードルを乗り越えなければなりません。例え、農業技術や販売先があったとしても、野菜を育てる設備がなければ農業はできません。
 内藤さんは、北海道から東海村に移り住み、ネギを栽培している非農家出身の就農者です。今年で就農して5年目になりますが、これまでに実に多くの苦労をされてきました。それでも、これからの日本の農業を見据え、明るい未来がやってくると信じ、今でも農業を続けられています。
 それは、不屈の精神が成し得るもの。自然災害にも不休の生活にも負けず、「近い将来、農業は儲かる産業になる」と断言し、今日もネギを育てています。
 

大阪の師匠が教えてくれたこと

—非農家出身とのことですが、農業を始めるきっかけは何だったのですか? また、茨城県で就農したきっかけについても教えてください。

内藤さん それまでサラリーマンをしていたのですが、冷や汗をかく仕事ばかりでした。同じ汗でも、お天道様の下で健全な汗をかく方がいいかと思って。大阪に住んでいた頃に、農業の師匠と呼べる人と出会いました。その師匠が、農家としての生き方や考え方を教えてくれました。そのまま大阪で独立しようと思ったのですが、大阪には土地がなくて。それで、知り合いを通じて茨城の今の場所を紹介してもらいました。

—就農してみて、いかがですか?

内藤さん うーん。あまりにも奥が深すぎて、何と言っていいかわからないですね。こんなに辛いのだったら、サラリーマンで冷や汗をかいていたほうが良かったのでは? 何て思うこともあります。知らなかったんです。農家で食べていくということが、どれほど大変なことかを。

—それでも、今でも農業を続けられていますよね。

内藤さん 「食」の面では幸せだと思います。師匠に、「本当に美味しいものを食べられるのは、農家と漁師だけだ」と教えられました。農家は農作物の一番美味しい「旬」の時を知っているから、本当に美味しいものを食べることができると。お店で売っているものは、どうしても収穫してから少し時間が経ってしまうので、鮮度が落ちてしまいます。でも、農家ならば「採れたて」が食べられます。それができるのは、農家だけなんです。

内藤さんちのネギ畑

—現在栽培されている農作物についてお聞かせください。

内藤さん 定期的に収入を得ようと思って、周年栽培できるネギをメインに作っています。この辺りの地域の露地栽培だと、冬でも採れるのはネギと人参くらいなので。大阪の師匠がネギを栽培していたことも理由の一つですね。品種は、春扇、夏扇4号、関羽一本太、龍まさり、龍ひかり2号の5品種です。龍まさりと龍ひかり2号が今年のメインですね。それと、ゆめわらべというコンパクトネギも試験的に作っています。今は、自分の畑に合う品種を探している最中です。ネギ栽培の先進地区である坂東市などに直接行って、そこで話を聞いて、参考になることは取り入れるようにしています。他にもサツマイモを20アールと水稲を40アール作っています。

農業が儲かる時代がやってくる

—これから新規就農しようとしている人に向けて、何かアドバイスをお願いします。

内藤さん 中途半端な気持ちでやらないことですね。農業をやるには、覚悟が必要です。それと、お金を儲けたいのならば、農業をするのも一つの手段ですよ。目先は儲からないかもしれないけれど、将来的には儲かります。ここ20年はデフレで儲かるイメージがわかないかと思いますが、この先の経済の流れのどこかで、必ずインフレはやってきます。その時、農業は儲かります。

—これからの日本の農業はどのように変わるべきでしょうか?

内藤さん どうすれば、農業を製造業やサービス業と同じくらいに、大きな産業に成長させることができるのかを考える必要があります。70歳でも、子どもでもできるのが農業です。そういう人たちに生産的な活動をしてもらえるような環境を整えられれば。これからは、5年後、10年後の社会状態を踏まえた農業をしていかないといけないと思います。

【取材録】

世界経済に関する本を数多く読まれている内藤さん。内藤さんは、世界経済の動向を読み、将来の日本を想像し、その未来に向けて現在農業に取り組んでいます。そして、「近い将来に農業は儲かる産業になる」と自信満々に断言します。苦労をして、勉強をして、そうして生きてきた人の言葉には、説得力があります。内藤さんの言葉は、新規就農を目指す人々に勇気を与え、道標となってくれることでしょう。

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