COLUMN 02 いばらき野菜地図

HOMECOLUMNCOLUMN02 > 赤ねぎ

神々しいほど、ワインレッド。

 葉鞘部分が深い赤色をした赤ねぎが、城里町(旧桂村)にはあります。旧桂村の中でも圷地区で明治時代から作られていたという赤ねぎ。外側は写真の通りの色ですが、何枚かむいていくと、つるりと白い色が現れるのも不思議です。茨城県の伝統野菜の中のひとつに数えられており、特に加熱すると甘みが増し、とろりとした食感に。その美しい色は、長時間煮込めば退色してしまいますが、軽い加熱ではそのままです。

 在来種ゆえ、種は代々自家採取。在来種は、品種改良がされていないので、虫や病気にも弱く、また赤い皮を傷つけてしまうことから機械での収穫はできません。今もすべて手作業という箱入り娘です。また、9月下旬に播種し、翌年3~4月に赤ねぎの特徴がはっきりしているものを選別して仮植。さらに5月~に本植をし、10月から収穫期を迎えるというから、その長さたるや驚きです。約1年がかりの作業なのです。

 この赤ねぎを、もっと多くの人に知ってほしいと、赤ねぎをレッドポアローと命名し、レッドポアロー研究会も25年前に立ち上がりました。2010年現在、18名の人が在籍し、赤ねぎの伝統を守り続けています。

 目見麗しく、食味もいい。ときたら県の特産にするべく多くを栽培したいと願うのは、人の心情。ですが、茨城県の中でも北西に位置し、那珂川流域の沖積土の地質であるこの地域でしか、この赤ねぎは作れないといいます。旧桂村の中でも、特に地質が合っているのが圷地区ということもあり、かつては“圷ねぎ”と呼ばれる時代もあったようです。現に、ほかの地域でも育てようと種をまいてはみたものの、同じような色が出なかったといいます。そこで、赤ねぎの特性を最大限に生かし、なおかつ作りやすさを考慮して作られた“ひたち紅っこ”が2007年に品種登録され、県内のほかの地域でも作られるようになりました。

 在来種のそのままの赤ねぎを、守り続けてほしいという私の勝手な想い。その反面、より多く生産されもっと全国の人に食べてほしいというわがままな想いも同時に抱いてしまうのです。何が正解で何が間違いということはないのでしょう。元来の在来種の赤ねぎ。品種改良された赤ねぎ。どちらも茨城育ちの赤ねぎには間違いないのです。

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いばらき野菜地図

ぽろたん
【オリジナル品種】
DATE 2011.11.28
落花生
【牛久市】
DATE 2011.10.31
あきづき
【オリジナル品種】
DATE 2011.09.29
しいたけ
【常陸大宮市】
DATE 2011.06.29
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